ニーチェの「目標にとらわれすぎて人生を失うな」は写真にも当てはまる

こんにちは、のすけ(@konosuke_photo)です。

先日、ニュース記事をサーッと見ていたときに、ふと目に止まった言葉がありました。

目標にとらわれすぎて人生を失うな フリードリヒ・ニーチェ

その言葉を見たときには、意味のわからない言葉だったんですが、後になってから深く考えていました。というのも、私の人生はプロフィールにもあるように、中高時代の殆どを不登校で過ごし、大学では2年間休学した経験を振り返るとこの言葉が、私の人生そのものじゃんって思ったわけです。

目次

“普通の人生”ってなに?

突然ですが、皆さんに撮って、普通の人生ってなんですか?

両親のもとに生まれて生活することでしょうか?
平和な毎日を過ごすことでしょうか?
大学を卒業して、毎日仕事をすることでしょうか?

“普通”は人それぞれ

当たり前のことですが、人それぞれに”普通”は違います。私にとって普通は6歳になったら小学校へ行き、12歳になったら中学校へ行って部活をして、高校生になったら一生懸命勉強をして受験勉強に励み、大学に入ったら専門知識を学びながらサークルを楽しみ、父親のように毎日、会社に行くものだと思っていました。

でも、中学生の時に「学校に行きたくない」って思っちゃったわけです。そんな思いを抱きながら行く学校は、当然楽しくもなく、長くて理解できない勉強と毎日基礎練習をする吹奏楽部に通っていくうちに、だんだん心が疲れてきて、その影響が体に現れるようになりました。その時の両親は教育に熱心だったので、私が「学校に行きたくない」って言うもんなら、「熱がないなら学校に行きなさい」と言っていました。

でも実際は、よく分からない頭痛や腹痛、無気力さと毎日戦っていました。今になっては、心と身体はつながっていて、どちらかが疲れたらその反対にも影響があることが理解できますし、その知識もあります。でも、中学生のときにはそれがわからなかったのです。私がわからないものと付き合っていく中で、段々と学校に行くことができなくなりました。毎日、笑っていいとも!やドラマの再放送を見たり、ゲームをする毎日でした。それでも、ドラマを見て「パソコンに詳しくなりたい」って思い始めました。親のパソコンで内緒でTwitterを始めたり、ドッキリツールを入れてみたり、ちょっとここでは言えないような親に迷惑をかけるようなことも色々やりました笑。

今では、起きたことが全て笑い話で済むのも、いいんじゃないかなって思います。実際、その中学生の私が興味を持ったパソコンは今でも、私の人生を豊かにしてくれていますし、周囲の人を助けるのにもとても役に立っています。

写真に当てはめてみる

さて、長々と私のことを書いていましたが、写真に当てはめてみたいと思います。

みなさんが写真を撮るときって、どんな状況ですか?こんな景色を撮りたいからあの場所へ行く。友達と一緒に撮りたいからあそこへ行く。そんなことはたくさんあると思いますが、たまにはその途中にあるものも見てみたら、いいんじゃないでしょうか?

写真を始めた頃は、「夕日を撮るためにこの時間にこの場所へ行って撮る」というように写真を撮っていましたが、ある時、友達が普段の何気ないものをその人の目線で撮っているのを見て、「こんな写真もいいなぁ」って思ったわけです。そうして、スナップ写真を撮ることの面白さを知ることになりました。今では、日々外に出られなくても、外を散歩する時にとりあえずカメラにお気に入りの【58mm F1.4レンズ】をつけて、歩いては止まって、歩いては止まってというようにシャッターを切っています。

散歩の帰り道には、それをiPhoneに転送して、Instagramのストーリーでシェアしています。そうやって後から写真を眺めると、ただ歩いてシャッターを切っていただけなのに「結構、いいじゃん。この写真。」っていうものがいっぱい出てくるんです。逆に、いい写真だと思わなくても、この写真はここにピントを合わせればよかったなって思ったりして、次からは気をつけようって思えるわけです。

スマホじゃだめなの?

 

まとめ

人生で回り道をしても、その経験が役に立ったように、写真に関しても撮りたいと思うものがない中でも、美しいものを歩きまわって見つけるのも、とても楽しいものです。

ニーチェは、「人生で自分が定めた目標を優先するばかりに、それ以外が無駄なものであると錯覚してしまい、結局人生そのものを失ってしまう。そういったことが頻繁に繰り返されている。」と説明しています。

人生においても、写真においても、たまには目的地に向かうことだけでなく、その途中にある美しい景色や人々の優しい行動などに目を向けてみるのもいいのではないでしょうか?私の短い経験から、それが無駄ではなく、あとになってから、いい経験だと感じられることを約束します。

ぜひ、目的地に向かってまっすぐ前を見るだけじゃなくて、キョロキョロ周りを見回してみたり、後ろを向いてみたりして、新しい景色を探してみてはいかがでしょうか?

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